霊気池の驚異禁止
さて、今回の告知で霊気池の驚異が禁止になってしまいました。
メタゲームでの支配率もですが、ウィザーズ曰く”使っていて誰も楽しくない”というのも大きな理由だそうです。
楽しいかどうかはゲームとして最も重要な事ですが、対戦ツールとして発展すればするほどそういった面は軽視されがちです。
個人的には、こういう事を公式で言えている(自らが刷ってしまったものに対して素直に過ちを認められる)内はマジックもなんだかんだ大丈夫、と思えますね。

しかし、新ニコル=ボーラスをちょっとだけでいいからガチャから出したかったなあ、という心残りもあるのは事実です。
次回の禁止改定までは結構間がありますが、今後の展望から目が離せませんね!
今回もありがとうございました!
マジックを振り返る(第4版編)
マジックを振り返る(第4版編)
マジックを振り返る(第4版編)
第4版は同じ4版の中で多くの種類があって非常にややこしい事で有名です。(特に日本語版)
以前話したように”その言語で初めて発売されるセットは黒枠である”というルールに則って黒枠の限定版(もっとも、流通数は通常の白枠版より多いとされている)を日本語で刷ったことと、”Alternate Fourth Edition”と呼ばれる本来とは別の印刷会社で発行された品質の異なっているバージョンが存在するからです。
特にAlternate 4thは他の物よりも希少価値が高く、高額で取引されることが多いです。

また、ここでリバイズドから導入されたタップシンボルのデザインを変更しています。
理由は傾いたTの文字だけだと非英語圏の人に直観的に分かり辛いからだそう。
このデザインは8版までの長い間使用されることとなります。
後、白のマナシンボルも地味にデザイン変更されてたり。

収録カードに関してはリバイズドと比較してやや大人しいものになっています。(と言ってもまだまだ強力なカードも多いですが)
デュアルランドやデモチューなどが無くなったものの、天秤、チャネルと言った後のヴィンテージ制限カードなんかがまだ残ってたりも。

4版は他の基本セットとは異なり、なんと拡張セットがあります。
これは米国と後発の諸国とのカードセットの発売数格差を少しでも埋めるための物です。
それによって世にも珍しい基本セット用の拡張セット、クロニクルとルネッサンスが誕生することに。
次回はこれを解説していきたいと思います。

今回もありがとうございました!
昨日の時点での予想の結果は…

△ 以前のような基本セットの復活
× スタンダードのカードの使用できる期間の再変更
× 1ブロック3エキスパンションに戻る

1個もあたって無かったですね・・・。
基本セット(っぽいもの)の復活だけがちょっとかすってる感じでしょうか。

今回の変更はイクサランブロック以降に反映されるものなので、それが楽しみですね!
ブロックが廃止されたというのは、オールドエキスパンションみたいになるという事でしょうか?
アイスエイジから続いていたブロック制度の歴史が一旦の終わりを迎えるのは何か感慨深いものがあります。

スタンダードに関して、以前よりもトーナメントを意識したテストプレイヤーチームを新規に結成したそうですね。
現行スタンでのトーナメントのいくつかの失敗を強く意識しての事なのでしょうか。
なんにせよウィザーズの環境整備に対する強い意気込みが感じられます。
これを切っ掛けに、より健全なメタゲームが実現するといいですね!
今回もありがとうございました!
本日、マローからスタンダードのセット構成に関する重大な発表があるみたいですね。
セット構成に、という事は考えられる事例はいくつかに絞って推測できますね。
以前のような基本セットの復活、スタンダードのカードの使用できる期間の再変更、1ブロック3エキスパンションに戻る(イクサランから)etc・・・
現在のスタンの1ブロック2エキスパンションはゲームだけではなく、ストーリーがどうしても2段オチになりやすいがゆえヴォーソスなどには不評な面もあったため手を加えられる可能性も十分ありえそうですね。
カードの使用期間は1度、急遽変更されたために本来なら活躍したであろうカードが前ブロックのより強力なカードのせいでトーナメントで活躍出来なかったという事があった(典型例はイニストラードを覆う影の2色土地サイクル)ので、これを正常化したいとウィザーズが考えていてもおかしくはないかも?
基本セットもやはり、マジックの軸として必要だったという意見をよく目にしますし復活したら嬉しいですね!

なんにせよ発表にはワクワクしますね!今回もありがとうございました!
City in a Bottle
City in a Bottle (2)
アーティファクト
City in a Bottle以外のArabian Nightsエキスパンションにて印刷されたトークンでないパーマネントが戦場に出るたび、それのコントローラーはそれを生け贄に捧げる。
プレイヤーは、Arabian Nightsエキスパンションにて印刷された名前の呪文は唱えられず、土地はプレイできない。

今日久々に見たので解説を。
アラビアンナイトの対エキスパンションカードで、アラビアンナイト産カードを封殺するトンデモナイ奴です。
かつては誤封入されていた山を封じることもできました(コワイ)。
昔はエキスパンションシンボルがアラビアンナイトの物だけが対象でしたが、現在はそこ初出の物ならいけるようになっています。
というか総合ルールに対象のカードを全て記載されているという珍しいカード。
そういう訳でルールを無駄に長くしたカードとしても有名です。

具体的にはヴィンテージでバザーオブバグダットを封殺するために使われているのを見ました。
サーボの網と違って初動も封じられるのが強み。(針でいい気もする)
使う際にはうっかり真鍮の都あたりをデッキに入れないように注意しましょう!

今回もありがとうございました!

サンクリエイション2017 Summer
サンクリエイション2017 Summer
当サークルオリジナルスリーブを6月18日(日)にSC2017 Summerにて頒布致します!
開催期間は6月18日(日)11:00~15:30
池袋サンシャインシティで開催しています。
(こちらクリエイション様の会場への案内ページのリンクです:http://www.creation.gr.jp/common/coming.html
当サークルの配置はA23ホールのS05aです。(ホール内の位置は画像参照)
新作・旧作共に1個60枚入りで1000円で頒布致します。
勿論、mtg準拠のサイズですので、当日ご来訪のご予定の方は是非よろしくお願いします!

twitterの方でもリツイートキャンペーンを行っているので是非!
キーワード能力解説:第6回 シャドー
シャドー(このクリーチャーは、シャドーを持つクリーチャーのみブロックでき、シャドーを持つクリーチャーによってのみブロックされる。)

シャドーはシャドー持ちだけに触れるという回避能力。
要するに戦場をシャドーと非シャドーの2つに分けてしまうような能力。
過去公式でも失敗と言われており、上記の通り戦場を分割してしまう事を問題視されていたようです。
イメージとしてはスタンドはスタンドでしか触れないみたいな感じ。普通に除去は効くけど。
飛行、馬術、これとあまりに多くの戦場を分ける能力が同時に登場してしまうとゲームとしての面白さを損なうという事でしょう。
やはり、こういった枠は飛行だけあれば十分、という事なのではないでしょうか。

個人的に好きなシャドーカードは≪ダウスィーの殺害者≫

Dauthi Slayer / ダウスィーの殺害者 (黒)(黒)
クリーチャー — ダウスィー(Dauthi) 兵士(Soldier)
シャドー
ダウスィーの殺害者は可能なら毎ターン攻撃する。
2/2

かなりクロックが強力でかつてのシャドーウィニーの定番カードでした。
シャドーに≪憎悪≫をぶつけてやれば即勝てる、というコンセプトのスーサイドブラックでも大活躍。
そこそこの人気があったためか、タイムシフト枠で時のらせんに再録もされました。


メカニズム自体は失敗でしょうが、個人的にはシャドーウィニーなどは結構好きなデッキです。
特に黒ウィニーやヘイトレッドは長い年月を経た今でも中々に人気があるデッキで、黒を代表するアーキの一つと言えます。
コンバットを重視する現代mtgでは、殴り合いそのものを否定しているこの能力が帰ってくることは、非常に残念ながらまず無いでしょうが。

今回もありがとうございました!
アイコニックマスターズ収録予想(ドラゴン編その1)
アイコニックマスターズ収録予想(ドラゴン編その1)
アイコニックマスターズ収録予想(ドラゴン編その1)
今回からドラゴンを紹介していきます。

Nalathni Dragon / ナラスニ・ドラゴン (2)(赤)(赤)
クリーチャー — ドラゴン(Dragon)
飛行、バンド
(赤):ナラスニ・ドラゴンはターン終了時まで+1/+0の修整を受ける。このターンにこの能力が4回以上起動されていた場合、次の終了ステップの開始時にナラスニ・ドラゴンを生け贄に捧げる。
1/1

入手方法がイベントの参加賞と遠くに住んでいる人には難しく、それが原因で当時のコレクターと一悶着起こしたことのあるプロモ。
この逸話は公式記事のマジックオワタ20選でも採り上げられています。
日本語版の方は後に雑誌のオマケとして配られており、性能の微妙さもあって現在は安価で入手することが可能です。


Shivan Dragon / シヴ山のドラゴン (4)(赤)(赤)
クリーチャー — ドラゴン(Dragon)
飛行(このクリーチャーは飛行や到達を持たないクリーチャーによってはブロックされない。)
(赤):シヴ山のドラゴンはターン終了時まで+1/+0の修整を受ける。
5/5

まぎれもなくシヴの山々の主である。
マジックのドラゴンの顔のような存在。
αで登場以来数多くのセットに収録され、現在でもウェルカムデッキでの収録によりスタンでも使えるとまさに基本の竜です。
ドラゴン=火吹きの元祖でもあり、後のあらゆるドラゴンに大きな影響を与えています。
漫画作品での露出も多く、特にデュエルマスターズでの扱いは有名。
作中では切札勝負君が父親から譲り受け、以降エースカードとして愛用していました。
正直速攻デッキに噛み合ってない気もするけど、そこは言わないお約束だ!


Nicol Bolas / ニコル・ボーラス (2)(青)(青)(黒)(黒)(赤)(赤)
伝説のクリーチャー — エルダー(Elder) ドラゴン(Dragon)
飛行
あなたのアップキープの開始時に、あなたが(青)(黒)(赤)を支払わないかぎり、ニコル・ボーラスを生け贄に捧げる。
ニコル・ボーラスが対戦相手にダメージを与えるたび、そのプレイヤーは自分の手札を捨てる。
7/7

現行セットのアモンケットでも黒幕を務める大物、ニコル・ボーラスの初出のカード。
現在のストーリーでの優遇もひとえにこのカードの強さと人気から膨らんでいったといっても過言ではないでしょう。
当時は1セットのボスに過ぎなかったボーラスはここから大出世をしていくことと相成ります。
詳しくは以前の記事で↓
http://lotuspetal.diarynote.jp/201704180013059028/


Lightning Dragon / 稲妻のドラゴン (2)(赤)(赤)
クリーチャー — ドラゴン(Dragon)
飛行
エコー(2)(赤)(赤)(あなたのアップキープの開始時に、これが直前のあなたのアップキープの開始時よりも後にあなたのコントロール下になっていた場合、そのエコー・コストを支払わないかぎりそれを生け贄に捧げる。)
(赤):稲妻のドラゴンはターン終了時まで+1/+0の修整を受ける。
4/4

史上初のフォイルカードがプロモとして出回った記念すべきカード。
後の世のフォイラーたちの業の深さは、全てこのカードから始まったと言ってもいいでしょう。
イラスト人気もあり、老舗のお店でよく飾られている印象もありますね。


Zodiac Dragon / 黄道の龍 (7)(赤)(赤)
クリーチャー — ドラゴン(Dragon)
黄道の龍が戦場からあなたの墓地に置かれたとき、あなたはそれをあなたの手札に戻してもよい。
8/8

三国志の高額ドラゴン。
昔は戦場以外から墓地へ行ってもハンドに戻ってくるため、共鳴者の無限パンプやらで簡単に無限コンボをすることが可能でした。
ポータルという特殊な環境故許されていたカードですね。
数少ない三国志で未だ再録されていないカードなので大穴で有りそうですね。


点火するものデアリガズ/Darigaaz, the Igniter
粛清するものクローシス/Crosis, the Purger
追放するものドロマー/Dromar, the Banisher
煽動するものリース/Rith, the Awakener
復活させるものトリーヴァ/Treva, the Renewer

インベイジョンの伝説のドラゴンサイクル。
かつてはこのドラゴンたちの名前で色の組み合わせを区分していました。
例、緑黒赤→デアリガズ 青緑白→ドロマー
現在はmtgでは一般的にアラーラの各断片の名称で区分されていますが、mtgの派生作品であるデュエルマスターズでは未だにこれらのドラゴンの名前で色の組み合わせを区分しています。
本家でほぼ死語になっても、派生作品の方で名称が生き残っているのは何か感慨深いですね。

今回もありがとうございました!
マジックを振り返る(フォールン・エンパイア編)
マジックを振り返る(フォールン・エンパイア編)
マジックを振り返る(フォールン・エンパイア編)
フォールン・エンパイアといえば、安売りされていた(いる)パックで、それ故弱いセットだというイメージがあるのは間違いないでしょう。
ですが、それは半分間違いです。
確かにレジェンド等に比べてカードパワーが低いのは紛れもない事実ですが、強いカードもちゃんと入っています。
ではなぜ投げ売りされていたのか?それは優良カードが軒並みコモンで収録されていたからです。
現在のエターナルでも使われるHymn to Tourach、High Tide、ゴブリンの手投げ弾なども収録されていますが、これらはすべてコモンでした。
ここまでパックの売り上げが好評だったことをうけて、余りに大量に刷り過ぎたことも原因ではありますが。
英語版を刷り過ぎた影響か、他言語で刷られなかったのも有名なお話です。

また、Delif’s Cone以外のコモンに複数のイラストが存在する事でも有名。
Hymn to Tourachの絵柄を4種別々に揃えていらっしゃるお洒落さんも多いのではないでしょうか?

全体のテーマとしては小さい同種族のクリーチャーを並べる、所謂部族が主軸になっています。
黒はスラル、青はマーフォーク、緑はエルフとサリッド等…
しかし、前述のゴブリンの手投げ弾の含まれる赤はオーク(ちなみに同セットにオーグもいる。ややこしい)、ドワーフ、ゴブリンと3部族もいたので弾の餌であるゴブリンが不足するという本末転倒な事に。

個人的にはDeep Spawnが印象深いセットです。
マジックでも数少ないザリガニカード(しかし種族はホマリッド)。

マジックオンラインにおけるパウパーには基本的に古いセットは含まれていない(というかリリースされていない)のが残念でならないセットです。
これでもかと言う位コモンに強力カードが集中したセットなのですが…。

今回もありがとうございました!
mtgのイラストレーター紹介記事 Adam Paquette氏
mtgのイラストレーター紹介記事 Adam Paquette氏
今回はAdam Paquette氏の紹介をしていきます。
闇の隆盛から多くのイラストを手掛けており、特に土地のイラストには定評があります。
戦乱のゼンディカーブロックではバトルランドサイクル(通常版)の全てのイラストを担当、高い評価を得ています。
イニ影ランド、カラデシュのファストランドの一部も担当されており、今後も多くの土地を担当されるのではないでしょうか?

有名カードは前述のBFZランド、交易所、唯々+諾々など。
活動時期が近年なのにもかかわらず、下環境でも用途のあるカードも手掛けられていますね。

担当されたカードの中で筆者のお気に入りカードは前述の交易所。
交易所は能力の方も面白く、特にクリーチャーをサクってアーティファクトを回収する能力はなかなか使い勝手がいいです。
ワームコイルエンジンと揃うとループに入ってかなり楽しい。

2016年にはGP東京に来日、サイン会もされています。
今後また来てもらえると嬉しいアーティストの一人ですね。

今回もありがとうございました!
15マナの超大型クリーチャー
15マナという超ド級クリーチャーを期待してモミールで15マナ払う。すると…?
→≪土着のワーム/Autochthon Wurm≫「やあ」

実はこのマナ域、エムラクールだけじゃないんです!
2分の1の確率で土着のワームが出てしまいます。
スペックは召集付(モミールでは意味のない能力)の9/14トランプルととてもマナコストに見合った性能ではありません。
所謂ハズレ枠です。
モミールは色々なマナ域にこういったハズレ枠も含まれているのがゲームをエキサイティングにしている一因だと思います。

逆に結果が確定しているのは13マナの新エムラと16マナのドラコ。
将来はこの確定枠にもハズレクリーチャーが増えて、また違ったゲームになっていくのかもしれませんね!

今回もありがとうございました!

Commander Anthology
いよいよ来週はCommander Anthologyが発売されますね!
Commander Anthologyには過去の統率者デッキからカーリア(初代統率者)、デリーヴィー(2013)、フレイアリーズ(2014)、メーレン(2015)がデッキ丸ごと再録されています!
そこで、今回は再録されたデッキの中から個人的に好きなもの、欲しいものをピックアップしてみました!
購入をお考えの方は参考にされてみては?

ラノワールの憤激、フレイアリーズ
巨大なるカーリア
ルーンの母
絶望の天使
流刑への道
締め付け
地震
野望の代償
浄火の戦術家、デリーヴィー
予期せぬ不在
玄武岩のモノリス
ネル・トース族のメーレン
背教の主導者、エズーリ
エルフの大ドルイド
ティタニアの僧侶
森を護る者
アルゴスの庇護者、ティタニア

今巷で大人気のカード、予期せぬ不在が入っているのはうれしいですね!
デリーヴィーはEDHで大人気のジェネラルだし、メーレンはレガシーのNic Fitで中核になっていると使い道自体はなかなか。

・・・正直に言うと定価の16,500円分の価値はカードそのものだけでは足りなさそうですね。
しかし、上記のカードとは別に、久しぶりにダイヤル式のライフカウンターも付属しているのでこちらが目当ての方も多いのではないでしょうか。
ですが、ダイヤル式のライフカウンターは16日発売のアーチエネミー:ニコル・ボーラスにも付属しているようなので”4つ欲しい!”という方でもなければ両方出てから内容を見比べてご購入されることをお勧めします。

今回もありがとうございました!

キーワード能力解説:第5回 廃位
今回のキーワードは”廃位”。
能力の内容は”最もライフの多い(or同率1位の)プレイヤーを殴る度+1/+1カウンターが乗っていく”というもの。
多人数ドラフト用のパック、コンスピラシーらしく多人数戦での駆け引きを想定された能力です。
・・・個人的には多人数戦で使うと殴る相手をカード側の事情に左右されてしまうのがあまり好きではない能力だったり。
1on1の通常のマジックなら結構使い勝手が良く、リミテッド用の良い能力でしたので、如何せん収録場所が…。
”対戦相手のライフが自身のライフよりも高い(か、同じ)時に殴る度+1/+1カウンターが乗っていく”で普通のセットに入っていた方が個人的には嬉しかったかもしれません。
統率者出身なのに多人数戦で超弱体化するトゥルーネームといい、多人数戦セットで多人数戦苦手カードを出してほしくないなぁ…という感想でした。

個人的に好きなカードは≪玉座の災い魔≫。
各ターン最初の攻撃で廃位達成すると追加戦闘というなかなかのカード。
リアニメイトのような踏み倒しデッキの趣味枠で使えなくはない性能ですね。
グリセルあたりと並ばせて使ってあげましょう。

総評、しつこいですが、動き自体は嫌いじゃないけど、多人数戦セットに入っていてほしくなかった。
これに尽きます。

今回もありがとうございました!
アイコニックマスターズ収録予想(天使編その6)
アイコニックマスターズ収録予想(天使編その6)
アイコニックマスターズ収録予想(天使編その6)
非常に長かった天使も今回で終わりです。

Angel of Serenity / 静穏の天使 (4)(白)(白)(白)
クリーチャー — 天使(Angel)
飛行
静穏の天使が戦場に出たとき、あなたは戦場にある他のクリーチャーかいずれかの墓地にあるクリーチャー・カード、あるいはその両方から最大3つまで対象とし、それらを追放してもよい。
静穏の天使が戦場を離れたとき、その追放されたカードをオーナーの手札に戻す。
5/6

修復の天使と組んでスタンで大暴れしたことが記憶に新しい天使。
丁度掘葬の儀式もあったのが良くなかったとしか言いようがありません。
今となってはスタン需要が無くなってしまい、微妙なカードになってしまいましたが近年スタンでも個人的に印象の強い天使の一体です。


Aurelia, the Warleader / 戦導者オレリア (2)(赤)(赤)(白)(白)
伝説のクリーチャー — 天使(Angel)
飛行、警戒、速攻
戦導者オレリアが各ターン最初に攻撃するたび、あなたがコントロールするすべてのクリーチャーをアンタップする。このフェイズの後に、追加の戦闘フェイズを加える。
3/4

殴りジェネラル代表格。
赤のカードらしく速攻持ちな所が自身の追加戦闘能力としっかり噛み合っていて非常に強力です。
素のパワーがやや低いですが、装備品などで強化すればとんでもない打点を稼いでくれること請け合い。


Archangel of Thune / テューンの大天使 (3)(白)(白)
クリーチャー — 天使(Angel)
飛行
絆魂(このクリーチャーがダメージを与える場合、さらにあなたは同じ点数のライフを得る。)
あなたがライフを得るたび、あなたがコントロールする各クリーチャーの上に+1/+1カウンターを1個置く。
3/4

お手軽無限コンボカード。
スパイクの飼育係との2枚コンボで無限ライフ&+1/+1カウンターが成立するので、今は亡き出産の殻やアブザンカンパニーなどに組み込まれることも。
単体での性能もかなり高く、スタン当時からM14のトップレアと言われています。
モダン需要故現在でもなかなかに高額な天使なので再録を望むプレイヤーも多いのでは?


Archangel of Tithes / 徴税の大天使 (1)(白)(白)(白)
クリーチャー — 天使(Angel)
飛行
徴税の大天使がアンタップ状態であるかぎり、クリーチャー1体につき、それのコントローラーが(1)を支払わないかぎり、それではあなたやあなたがコントロールするプレインズウォーカーを攻撃できない。
徴税の大天使が攻撃しているかぎり、クリーチャー1体につき、それのコントローラーが(1)を支払わないかぎり、それではブロックできない。
3/5

白への信心深い天使。
スタンダードでは白ウィニーでの採用で高騰をしたこともありました。
ゾンビに食われてリリアナにアクセサリーを奪われたなかなかに不幸なお方。
mtgの天使は他種族に比べ、何故かストーリー上でひどい目に合う事が多いような気がしますね。

Linvala, the Preserver / 保護者、リンヴァーラ (4)(白)(白)
伝説のクリーチャー — 天使(Angel)
飛行
保護者、リンヴァーラが戦場に出たとき、対戦相手1人のライフがあなたより多い場合、あなたは5点のライフを得る。
保護者、リンヴァーラが戦場に出たとき、対戦相手1人があなたより多くのクリーチャーをコントロールしている場合、飛行を持つ白の3/3の天使(Angel)クリーチャー・トークンを1体生成する。
5/5

帰ってきたリンヴァーラ。
スタンでのサイド要員としてのカードです。
この辺りからは現行スタンでも使える範囲なのでアイマスには入らない可能性が高いでしょうね。


Archangel Avacyn / 大天使アヴァシン (3)(白)(白)
伝説のクリーチャー — 天使(Angel)
瞬速
飛行、警戒
大天使アヴァシンが戦場に出たとき、ターン終了時まで、あなたがコントロールするクリーチャーは破壊不能を得る。
あなたがコントロールする天使(Angel)でないクリーチャーが1体死亡したとき、次のアップキープの開始時に、大天使アヴァシンを変身させる。
4/4
Avacyn, the Purifier / 浄化の天使、アヴァシン
〔赤〕 伝説のクリーチャー — 天使(Angel)
飛行
このクリーチャーが浄化の天使、アヴァシンに変身したとき、これは他の各クリーチャーと各対戦相手にそれぞれ3点のダメージを与える。
6/5

「この女は何ですか!」part2
≪狂気堕ち/Descent into Madness≫したアヴァシン。
前回に比べだいぶ軽く、強力な能力になったことで(登場当初は)ちゃんとスタンでも大活躍していました。
フラッシュからの全体破壊不能付与で全体除去を躱してしまうのはまさに悪夢の一言。
この辺りはクリーチャーインフレの著しい影響を受けた部類のカードですね。


Gisela, the Broken Blade / 折れた刃、ギセラ (2)(白)(白)
伝説のクリーチャー — 天使(Angel) ホラー(Horror)
飛行、先制攻撃、絆魂
あなたの終了ステップの開始時に、あなたが折れた刃、ギセラと《消えゆく光、ブルーナ/Bruna, the Fading Light》という名前のクリーチャーを1体コントロールしているとともにそれらのオーナーである場合、それらを追放し、その後それらを《悪夢の声、ブリセラ/Brisela, Voice of Nightmares》へと合体させる。
4/3

単純にスペックが高過ぎ天使。
種族にホラーが付き、イラストも触手らしきものが見える等エムラクールに蝕まれてしまった事が良く分かりますね。
挙句の果てには姉妹のブルーナと合体してさらにグロテスクな姿に・・・。
元々はなかなか美人なのにmtg史上最も醜い天使という不名誉な称号を得てしまいました。
ところでブリセラへの合体を前提にしなくていいほどに強いのは合体カードとしては失敗なのでは。


Atraxa, Praetors’ Voice / 法務官の声、アトラクサ (緑)(白)(青)(黒)
伝説のクリーチャー — 天使(Angel) ホラー(Horror)
飛行、警戒、接死、絆魂
あなたの終了ステップの開始時に、増殖を行う。(あなたはカウンターの置かれているパーマネントやプレイヤーを望む数だけ選び、その後それらのそれぞれに、その上に置かれているうち1種類のカウンターを1個置く。)
4/4

統率者2016で登場したミラディンニューファイレクシアの天使。
極めて珍しい4色の組み合わせの天使。
何故赤が無いのかというと彼女への「完成」にウラブラスクだけが関わっていないかららしい。
ウラブラスクはファイレクシアへの裏切りフラグを何年放置するんでしょうね?

今回もありがとうございました!
マジックを振り返る(ザ・ダーク編)
マジックを振り返る(ザ・ダーク編)
マジックを振り返る(ザ・ダーク編)
ザ・ダークはmtgで唯一、イラスト先行で制作されたセットです。
出来上がったイラストを元にカードをデザインするという非常に面白い手法で作られました。
ただし、共通のテーマとして”暗黒時代”を提示しているため、全体的に暗めなカードが多いです。

ザ・ダーク固有の強力カードは再録によりほとんどなくなりましたが、血染めの月やトーモッドの墓所はここが初出という事だけ覚えておきましょう。
逆にあまりの弱さで有名なカード、”Sorrow’s Path”の収録はここだけ。
テキストは以下の通り

Sorrow’s Path
土地
(T):ブロックしている、対戦相手がコントロールするクリーチャーを2体選ぶ。それらのクリーチャーのそれぞれが、他方をブロックしているすべてのクリーチャーをブロックできる場合、それらの両方を戦闘から取り除く。その後互いに、片方がブロックしていたすべてのクリーチャーをブロックする。
Sorrow’s Pathがタップ状態になるたび、それはあなたとあなたがコントロールする各クリーチャーに2点のダメージを与える。

土地なのにマナ能力を持たない、メリットがブロッククリーチャーの入れ替えと微妙なのに対してデメリットが全体2点ダメージと大きすぎるという点でmtg最弱の土地の名を欲しいがままにしています。
2点ダメージでこちらのクリーチャーが壊滅する事の方が圧倒的に多いので、折角の入れ替えが無意味なのがなんとも。
付いたあだ名が”自殺の名所”。
公式のコラムでも「このカードはあまりにひどいので、私も無理矢理デッキに入れたりこれで勝とうとしたりするのをあきらめた。ちゃんと使おうと思ったら、相手にこの土地を押しつけて、継続的にタップしまくるしかない。ひどすぎるので、対戦相手にコントロールを渡すくらいしか使い道がないんだ。」と書かれる始末。

今となっては開封する意味の薄いパックになってはしまいましたが、イラストが本当に素晴らしいので有用カードはここの版で揃えてみてはいかがでしょうか?
今回もありがとうございました!
白黒エルドラージ(初心者向け記事)
GP神戸で優勝していたので、簡単な解説を。
まず、白黒エルドラージは、≪変位エルドラージ≫を主軸に組んだエルドラージデッキをベースに黒をタッチしたことで≪潮の虚ろの漕ぎ手≫などが採れるようになったデッキです。
そこからさらに進んで、≪変位エルドラージ≫不採用の型も出てきました。今回の優勝デッキもそのタイプ。
そのため、今回は≪変異エルドラージ≫不採用の優勝レシピを例に解説していきます!
まずはレシピをどうぞ!

土地 23
3 沼/Swamp
1 平地/Plains
4 エルドラージの寺院/Eldrazi Temple
2 神無き祭殿/Godless Shrine
4 秘密の中庭/Concealed Courtyard
4 コイロスの洞窟/Caves of Koilos
1 悪臭の荒野/Fetid Heath
4 変わり谷/Mutavault

クリーチャー 16
4 難題の予見者/Thought-Knot Seer
4 不毛の地の絞殺者/Wasteland Strangler
3 現実を砕くもの/Reality Smasher
1 叫び大口/Shriekmaw
4 潮の虚ろの漕ぎ手/Tidehollow Sculler

インスタント 7
4 流刑への道/Path to Exile
2 致命的な一押し/Fatal Push
1 四肢切断/Dismember

ソーサリー 9
3 コジレックの審問/Inquisition of Kozilek
1 思考囲い/Thoughtseize
1 集団的蛮行/Collective Brutality
4 未練ある魂/Lingering Souls

アーティファクト 5
4 大祖始の遺産/Relic of Progenitus
1 漸増爆弾/Ratchet Bomb

サイドボード 15
3 石のような静寂/Stony Silence
3 大爆発の魔道士/Fulminator Mage
2 外科的摘出/Surgical Extraction
2 神聖な協力/Blessed Alliance
2 ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet
1 解呪/Disenchant
1 排斥/Cast Out
1 思考囲い/Thoughtseize

ではカードを見ていきましょう。
やはりこのデッキで最も特徴的なのは≪不毛の地の絞殺者≫。

Wasteland Strangler / 不毛の地の絞殺者 (2)(黒)
クリーチャー — エルドラージ(Eldrazi) 昇華者(Processor)
欠色(このカードは無色である。)
不毛の地の絞殺者が戦場に出たとき、クリーチャー1体を対象とする。あなたは追放領域から対戦相手がオーナーであるカードを1枚そのプレイヤーの墓地に置いてもよい。そうしたなら、ターン終了時まで、そのクリーチャーは-3/-3の修整を受ける。
3/2

やや地味ですが、追放領域に干渉するという特性をこのデッキでは存分に発揮し、大活躍します。
追放領域のコスト稼ぎ枠にはエルドラージの必須カード≪難題の予見者≫&≪流刑への道≫は当然入っていますが、それだけではありません。
コストにとどまらないのがこのエルドラージ。
≪潮の虚ろの漕ぎ手≫やサイドボードの≪排斥≫で一時的に追放しているカードを墓地に戻すことでノーデメリットのハンデス&除去に変えてしまいます!
メインボードで4積みされている≪大祖始の遺産≫も安定して追放領域にカードを送ってくれるナイスカード。
これを4積みしたことでメインから墓地利用系デッキを強烈にメタれているのもすごい。
また、モダンのトップメタの一つ、デスシャドウデッキに対してもグリクシス、ジャンドの両方の型にも有効です。
グリクシスの方はアンコウやタシグル、コラガンの命令、スナップキャスターやリリアナとなかなかの墓地依存度。
ジャンド型も当然ウルヴェンワルドやタルモゴイフが居るので依存度は高いです。
役に立たなくても最悪1ドローに替えられるのも嬉しいですね。

≪幽霊街≫が不採用でミシュラランド枠として≪変わり谷≫が4採用されているのも特徴的。
考えられる理由は
・全体的にややクリーチャーが少なめなのでそこの増強
・無色マナ源と打点の両立
といった所でしょう。

また、細かい話をすると≪致命的な一押し≫の採用も面白いですね。
≪致命的な一押し≫はそもそも、流行のデスシャドウデッキによく効くためにモダンで大人気のカードですが、フェッチランドの使用を前提にしているためフェッチを採用しないタイプのデッキでは敬遠されがちです。
しかしこのデッキでは前述の通り大祖始の遺産を4枚積んでいて、いつでも条件を満たす事ができます。
叫び大口の想起でも達成が出来るので、(そもそも条件未達成でもそこそこ強い除去なのもあって)見た目よりも大分使いやすいのではないでしょうか。

叫び大口は大歓楽の幻霊をすり抜けられる(実質的な)2マナ除去としても非常に優秀。
メインボードでのバーン対策カードが他には≪集団的蛮行≫くらいしかないので大きな意味を持つ1枚です。
このデッキなら素のコストで出てきてフィニッシャーになることもあるので十分以上にデッキにマッチしたカード。

≪未練ある魂≫4枚の採用はデスシャドウを意識してでしょう。
これに限らず、デッキ全体がデスシャドウをかなり意識した構成になっているのは間違いないです。
実際デスシャドウにはかなりの有利が付いていますね。

サイドボードも適切なものがきちんと採用されています。
≪大爆発の魔道士≫はトロン対策。
≪ゲトの裏切り者、カリタス≫はバーンなどのライフを責めてくるデッキ全般とドレッジなどの墓地利用両方への解答になっています。
≪石のような静寂≫は言うまでもなく親和対策でしょう。
≪外科的摘出≫はストーム、ドレッジ対策。
≪神聖な協力≫は全てのモードがデスシャドウとバーンに有効な強力な対策カード。
その他のカードもモダン特有の汎用性の高いサイドカードになっています。

では、簡単なキープ基準を。

このデッキはエルドラージの寺院から高速で難題の予見者や現実を砕くものを叩き付けるエルドラージ特有の動きもありますが、メインの動きはジャンドなどに近いハンデスビートの動きです。
前半をハンデスで捌きながら、中盤以降は不毛の地の絞殺者などで畳みかけていくのが基本の動き。

例1
≪思考囲い≫、≪コジレックの審問≫、≪大祖始の遺産≫、≪流刑への道≫、≪未練ある魂≫、≪平地≫、≪神無き祭殿≫
キープ
2色+カラーレスのデッキなので頻度は多くないものの、土地事故自体は起こります。
土地の基準に関しては序盤の色マナが重要なので、ランド2以上で白と黒が両方出るのならカラーレスが出なくてもキープです。
今回の場合はまさにその典型的なケースです。
≪大祖始の遺産≫をドローに回せるのもグッド。
このハンドでデスシャドウに前半殺されることはほぼ無いでしょう。

例2
≪致命的な一押し≫、≪沼≫、≪エルドラージの寺院≫×2、≪難題の予見者≫、≪未練ある魂≫、≪流刑への道≫
キープ
白マナが出ないものの、他のカードが強力なのでキープ。
2t目に予見者を叩き付ければとりあえずは序盤を凌ぐ事ができるでしょう。

例3
≪平地≫、≪変わり谷≫、≪エルドラージの寺院≫、≪思考囲い≫、≪不毛の地の絞殺者≫、≪潮の虚ろの漕ぎ手≫、≪漸増爆弾≫
マリガン
かなり悩ましいですが、マリガン。
やはり黒マナが出ない事には唱えられないカードの枚数が多すぎます。
漸増爆弾だけで耐えるのは流石に現実味がないでマリガン。

製作者様のキープ基準とは相違あるかもしれませんが、とりあえずこれで回す事ができるのではないでしょうか。

それにしても、GPの結果を見る限り今のモダンのデッキの多様性はすさまじいですね。
アメリカでの根強い人気も頷けます。
今回はエルドラージが優勝しましたが、今後どんなデッキが戦績を挙げても不思議ではないでしょう。
現環境は近年でも稀に見る面白さなので、GPが終わってからも全国的に遊ばれるとモダンプレイヤー的にうれしいです!
今回もありがとうございました!
パワーレベルエラッタ
パワーレベルエラッタ
現在のmtgでのエラッタは、基本的にはパワーレベルエラッタ(強すぎるカードを弱体化させるためのエラッタ)は採用されません。
ルール上問題のあるカードにだけ正常に機能するためのエラッタがかけられることになってます。
そう、2枚のカードを除いて。
実は未だにパワーレベルエラッタの残っているカードが2枚だけ存在しています。
それは”水蓮の谷間”と”焦土”。
これらのカードはともに、CIPで2つのアンタップしている土地を生贄にする代わりに、大量のマナを生み出す土地でした。
しかし、第6版でのルール改正の結果、元のテキストだとCIPの解決前にマナを生み出して使い捨てるというかの”Black Lotus”を想起させる動きが可能に。
流石にマズいと思ったのか、ウィザーズに手を入れられました。
紆余曲折の結果、最終的なテキストではコストを支払わなかった場合はそもそも戦場に出られないようにしてしまうという事に。

過去には、パララクスの波やファイレクシアン・ドレッドノート等にも同様にパワーレベルエラッタがかかっており、一時期は登場当初できていた動きが出来なくなっていましたが、それらは現在は解除されてます。
2006年頃からパワーレベルエラッタを排除する現在の方針になったからです。
それでも外されないこの2種が如何にヤバいか、という話ですね。

今回もありがとうございました!

Mishra’s Toy Workshop
Mishra’s Toy Workshop
土地
(T):あなたのマナ・プールに(3)を加える。このマナは、トークンを戦場に出す呪文や能力のためにしか支払えない。それらのトークンを表すためにおもちゃを用いる。

・・・マジックのトークン・カードも普通におもちゃなのでは?
銀枠に野暮な突込みでしたね。

言うまでもなくMishra’s Workshopのパロディカードです。
2014年にホリデーギフトカードとして関係者に配布されました。
イラストレーターがJung Parkと結構大御所なのも笑い所。

現実的な使い方を考えるのなら、やはり荒野の確保や軍部政変のようなXトークン呪文を唱えるために使う事でしょうね。
或いは、テラストドンや内にいる獣のコストにあてるという変則的な使い方も選択肢の一つ。
なんにせよ、なかなか面白いカードですね!今回もありがとうございました!
mtgのイラストレーター紹介記事 Aaron Miller氏
mtgのイラストレーター紹介記事 Aaron Miller氏
mtgのイラストレーター紹介記事 Aaron Miller氏
今回紹介するのはAaron Miller氏。
テーロスから現在まで多くのカードイラストを手掛けており、現在のmtgの主力イラストレーターの一人と言っても過言ではないでしょう。
構築でも採用されたカードも有り、目に入る機会も比較的多い絵師さんですね。
また、アジャニ、ジャザル兄弟両方のイラストを手掛けたことのあるアーティストさんでもあります。
有名カードは≪岩への繋ぎ止め≫、≪血に染まりし勇者≫、≪垂直落下≫、≪英雄の導師、アジャニ≫、≪黄金のたてがみのジャザル≫などの統率者の新規カード多数etc・・・

個人的に一番好きなカードのイラストはイニ影の狼トークン(カード?)です!
動物に定評がある方なので、ですね。

近年GPのサイドイベントでも精力的に活動されているみたいなので、そのうちに日本にも来られるかもしれませんね。
mtgとは直接は関係ないですが、日本でも有名なデジタルカードゲームのハーツストーンでもイラストを描かれているので、そちらでご存知の方もいらっしゃるのでは?
氏のサイトにはmtg以外のイラストも載っているので興味のある方はどうぞ!
https://www.aaronbmiller.com/
今回もありがとうございました!
キーワード能力解説:第4回 大変異
キーワード能力解説:第4回 大変異
キーワード能力解説:第4回 大変異
今回のメカニズムは”大変異”。初出はタルキールブロックですね。
大変異は、まあ、その変異した時に+1/+1カウンターが乗る変異、としか言い様のない能力です。
”変異とは別に+1/+1カウンターを置くとテキストで書けばよかったんじゃないの?”と思ったあなた、その通りです。
実際公式で”このメカニズムの点数付けはもう少し少なくてもいいが、プレイヤーからの評価がひどかったのだ。これを再録する必要があるようになったら、おそらく変異とだけ書いて+1/+1カウンターは文章で書くことにするだろう。おそらく、この「大変異」という名前は永遠に葬り去られることになる(そもそもろくな名前じゃない)。”と散々な評価。
そう、この能力語は公式をして、”大変異は史上すべてのメカニズムの中でも最低クラスである。(公式からそのままの引用)”と言わしめた能力なのです。
不幸にも、ストーム値9の冠をいただくことになってしまいました。
ストーム値9となるとフェイジングやスレッショルド、憑依と同値、なかなかに辛辣なカテゴライズ。

構築では≪棲み家の防御者≫、≪死霧の猛禽≫が緑白系の変異デッキで大人気でした。
表向きになった時に墓地回収をする≪棲み家の防御者≫と、他のクリーチャーが表になる度に墓地から帰ってくる接死持ちの≪死霧の猛禽≫に辛酸をなめさせられたのも記憶に新しいですね。

個人的にも初登場時は頭に?が浮かんだ能力の一つです。
既に表になる度に誘発する能力(所謂、変異誘発型能力)を持ったクリーチャーは何体もいたのに、無理に常在型のキーワード語にする必要はあったのでしょうか?
誘発スタックで除去をされない事がそこまで重要だったとは当時から(そして今でも)思えませんでした。

個人的にこの能力を持っているカードの中では≪岸砕きの精霊≫がお気に入り。
青のトリプルシンボルというコストのおかげで、前ブロックのテーロスのメカニズム”信心”を利用した青単信心デッキを再興させました。
大変異コスト5マナの微妙な扱いにくさがちょうどいい塩梅の名カードだったと思っています。

今回もありがとうございました!

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