ニコル・ボーラスってどんな人?(最近始めた人向けストーリー解説)
新エキスパンションの舞台、アモンケットはニコル・ボーラスの支配する次元です。
そこで最近マジックを始められたストーリーに詳しくない方向けにニコル・ボーラスが一体どんな人物なのか解説していきたいと思います。
間違いなどありましたら指摘をお願いします!

ニコル・ボーラスがマジックで初めて登場したのはレジェンド(1994年発売のセット)。
そこでエルダー・ドラゴンサイクルの一体としてデザインされました。
エルダー・ドラゴンサイクルは全ドラゴンの源流とされている長寿のドラゴンたちで、ボーラスはその中でも最高齢のドラゴンです。
ゲーム的にもエルダー・ドラゴンサイクル最強のカードであり、それ故開発側の覚えもよかったために近年ストーリーに再登場し、悪の親玉として大活躍しています。

レジェンド時代はドミナリア(時のらせん:2006年までのマジックのストーリーの中心になった次元)にあるマダラ帝国を乗っ取っていましたが、部下のウメザワ・テツオに帝国ごと滅ぼされ一旦死亡しました。
いきなり死ぬのか…。
当時はボーラスをストーリーの中心に据えるつもりはなく、ただの一エピソードの悪役の予定だったのでしょう。
結果的にはカードの人気に押され復活、ストーリー全体を通した悪の親玉として抜粋されることになります。
一応死後数十年をかけて精神だけ復活しますが、何分実体を持たないので数百年後の時のらせん本編までお休みになります。
余談ですがウメザワ・テツオは後に発売された神河ブロックに登場する梅澤俊郎の子孫という設定です。(神河ブロックは”時系列では”遠い昔のお話)

時のらせん本編ではヴェンセール(プレインズウォーカー、現在は故人)を言葉巧みに操り、彼のプレインズウォーカーの灯を利用して見事復活。
その後は自分を破滅させた梅澤の血統を神河からドミナリアに運んだ夜陰明神にやつあたりをします。
やつあたりの後もレシュラックとの決闘など見せ場はあるにはありますが、アラーラブロックまではあまりエピソードそのものが語られないです。
ですが、時のらせんブロックではボーラスに係わらず、全プレインズウォーカーに大きな影響を及ぼす出来事”大修復”が起こります。
大修復が起こった経緯ですが、まず旧世代のプレインズウォーカー達がその神にも例えられる力で次元を好き放題に弄った結果、次元ドミナリアを中心に”裂け目”なるものが生まれてしまった事が始まりです。
この”裂け目”を様々な人物が協力して修復、次元を元に戻した出来事を”大修復”と呼びます。
”大修復”で”裂け目”を修復する際にプレイズウォーカーの能力の源、”プレインズウォーカーの灯”が変質、プレインズウォーカー達は大幅に弱体化することになります。
具体的には不老でなくなり、力や知識も神と称えられるほどではなくなりました。
特に不老でなくなったのは大きく、寿命が元の種族のそれに依存するようになってしまったので短命な人間などは精々が100年程度(リリアナのように特殊な延命手段を取らなければ)しか生きられなくなりました。
この”大修復”で当然ボーラスも弱体化、元々の種族のエルダー・ドラゴンがとんでもない長命とはいえ寿命にも限りが出来てしまいました。
アラーラブロック以降のボーラスの暗躍の目的はこの”大修復”での弱体化を元に戻す事になります。

次回、アラーラ時代へ続く…。

コメント

紅武者
2017年4月18日17:50

ボーラスの歴史は存じておりますが、
語り口がうまいとさらに面白みがありますね。

次は2度目のカード化となるアラーラブロック。たのしみですね。
続きが気になるのでリンクさせていただきます。

lotus petal
2017年4月18日23:09

>>紅武者さん
ありがとうございます!
案外失敗してる場面も多いのが魅力のあるキャラクターですよねw

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