【ビギナー向け】死の影ジャンドの解説・回し方
2017年3月16日 モダン初心者向けデッキ解説
今回は禁止改定を無事逃れられたので死の影ジャンドの解説をします。
ゴールドフィッシュさんに掲載されていた物を暫く回していたので所感などを。
土地 18枚
森/Forest 1
沼/Swamp 1
踏み鳴らされる地/Stomping Ground 1
血の墓所/Blood Crypt 1
草むした墓/Overgrown Tomb 1
神無き祭殿/Godless Shrine 1
湿地の干潟/Marsh Flats 1
汚染された三角州/Polluted Delta 1
樹木茂る山麓/Wooded Foothills 2
新緑の地下墓地/Verdant Catacombs 4
血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire 4
クリーチャー 13枚
死の影/Death’s Shadow 4
ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager 1
通りの悪霊/Street Wraith 4
タルモゴイフ/Tarmogoyf 4
インスタント 10枚
致命的な一押し/Fatal Push 3
コラガンの命令/Kolaghan’s Command 2
タール火/Tarfire 3
ティムールの激闘/Temur Battle Rage 2
ソーサリー 13枚
コジレックの審問/Inquisition of Kozilek 4
集団的蛮行/Collective Brutality 1
思考囲い/Thoughtseize 4
ウルヴェンワルド横断/Traverse the Ulvenwald 4
アーティファクト 4枚
ミシュラのガラクタ/Mishra’s Bauble 4
プレインズウォーカー 2枚
ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil 2
では個別の解説を。
・死の影
デッキの中核。
1マナ13/13のファイレクシアン・ドレッドノートもびっくりなマナレシオの持ち主。
勿論こんなものが無条件で許される訳もなくデメリットがあります。
それは現在のライフ分-X/-X修正を受けること。
ここがこのカードの肝なんですねえ。
彼の力を最大限引き出すために自分で自分のライフをどんどん削っていくのが死の影デッキの特色。
自傷がメリットとして働くという特異な能力のおかげで彼の入るデッキは普通のデッキと一線を画した回し方をすることになります。
・通りの悪霊
ギタクシア派の調査無き今、代わって採用されたのが彼。
ライフを2点支払うことでサイクリング出来ます。
ライフを削ることで死の影を大きくしながらデッキ圧縮、墓地肥やしが出来る優秀なクリーチャー。
このデッキを回す上で彼とミシュラのガラクタの組み合わせをうまく使う事が命題になっています。詳しくは後ほど。
・ミシュラのガラクタ
タップと自身をコストにプレイヤー一人のライブラリートップを見るスロートリップ付き0マナアーティファクト。
基本的には自分をターゲットに起動します。
相手に使う場合はタイミングを気を付けて。
すぐにドローしたいなら自ターンで、そうでないなら相手ターンのアップキープに起動しましょう。
・タルモゴイフ
言わずと知れたモダンの代表クリーチャー。
墓地にあるカードタイプの種類を参照してサイズが変わるマナレシオお化け。
前述の通りの悪霊、ミシュラのガラクタ等このデッキは墓地が肥えやすいので普通にプレイしているだけで直ぐに3/4以上のサイズになります。
現在モダンに存在するカードタイプは土地、クリーチャー、エンチャント、アーティファクト、インスタント、ソーサリー、部族、プレインズウォーカーの8種。
この内エンチャント以外の7種全てが入っているこのデッキでのタルモのサイズはかなり脅威的。
死の影、タルモゴイフのいずれか1体でも生き残っていれば勝てるのでハンデス、墓地からの回収をしながらこの2体を叩き付け続けるのがこのデッキの基本戦術です。
・コジレックの審問、思考囲い
貫禄の8ハンデス。
これで致命的な一押しや衰微、パスなどの除去を落としてクリーチャーを守ります。
タルモゴイフのサイズアップにも貢献でき、思考囲いに到ってはライフルーズのおかげで死の影まで大きくなります。
唱える呪文がなくてもショックインをするようなこのデッキにとって思考囲いはメリットしか書いていないカード、というわけですね。
・タール火
1マナ2点火力。
稲妻が使えるモダンで何故これを使うのかと言うとタルモゴイフのため。
このカード、世にも珍しいカードタイプ部族を持っているんです。
これが墓地へ行くだけでインスタント・部族の2つ分もタルモがサイズアップするというわけですね。
・コラガンの命令
これも重要なカード。
モード選択系カードで
・2点火力
・ファクト破壊
・墓地からクリーチャー回収
・ハンデス(ただし捨てるカードは相手が選ぶ)
の中から2つを選ぶことが出来ます。
火力はこのデッキで腐ることはまずないでしょう。
ファクト破壊も天敵である罠の橋などにメインから対応することが出来ます。
ハンデスもヴェリアナ、8ハンデスでハンド枚数を減らした後に使えば効果的に相手の手札をボロボロに出来ます。
そして、なんといってもクリーチャー回収。
これで状況に応じてクリーチャーを回収、もう一度キャストするのは非常に強力。
知っての通り、1枚1枚がマスト除去のこのデッキで何度もクリーチャーを出されてしまうのは対戦相手にとってたまったものではありません。(しかもハンデスされながら)
サイズを計算し、タルモと影で大きい方を回収しましょう。
極稀にゴーア族を回収してサイズアップ&トランプル付与で勝利することもありました。
・ティムールの激闘、ゴーア族の暴行者
どちらも2マナのパンプアップ。
ティムールの激闘は二段攻撃付与、獰猛(パワー4以上のクリーチャーをコントロール)を達成すればそれにトランプルも付きます。
これを使う場合はほぼ間違いなく獰猛達成しているのであまり深く考えて使うようなカードではなかったです。
ゴーア族の暴行者は湧血で+4/+4とトランプル付与。
こちらは生物という事もあってコラガンの命令の回収が効いたり、4マナ4/4トランプルとなかなかのサイズ故稀に普通に唱えられたりも。
どちらのカードもトランプルを与えられるのでブロッカーによるチャンプブロックを咎める役割を担っています。
後一つ注意を。
死の影ミラーで相手の死の影にブロックされ、対応でこれらのカードを使う場合にはダメージの割り振りに注意を。
トランプルで、例えば
自分の影がゴーア族のパンプで10/10トランプル(元は6/6)、相手の影が5/5、この時にブロックされて素直に5点を影、残りをプレイヤーに割り振るとライフが減ったことにより相手の死の影がサイズアップし生き延びます。
なのでこういう場合の割り振りはキチンと計算しましょう。(この場合は影8点、プレイヤー2点)
勿論ティムールの激闘の場合も同じです。
・ヴェールのリリアナ
モダン最強PWと名高い3マナPW。
初期忠誠度は3。
+1はお互い1ディスカード。
ジャンドお得意のトップデッキ対決に持ち込むことが可能。
ついでにタルモのサイズも上げることも出来ます。
-2は布告除去。
致命的な一押しや火力除去、集団的蛮行で捌けないタシグル等のクリーチャーはこれで除去しましょう。
-6は相手のパーマネントを2つに分けて相手にどちらかを選ばせて墓地へ送らせるという凶悪なもの。
しかし、絶対に落としたい1枚等があっても相手の選択次第で残されてしまうので注意が必要です。
・ウルヴェンワルド横断
1マナのベーシックランドサーチ。
昂揚(自身の墓地に4種類以上のカードタイプが存在)を達成すれば好きなクリーチャー、土地のサーチに変化します。
タルモゴイフとは違い自分の墓地のみの参照にはなりますが、昂揚の達成は容易。
死の影、タルモ、ゴーア族などを状況に応じて持って来ましょう。
デッキの基本的な動きについて。
まずこのデッキは前述の通り”自傷する事”が直接メリットになります。
そのため一般的にモダンで使われるテクニック”エンドにフェッチ起動、ショックランドタップイン”なんてことはしません。
呪文を使う使わないにかかわらず基本的にショックインです。
通りの悪霊、思考囲いも一切躊躇せずにガンガン使いましょう。
何しろライフが12以下にならないと死の影は戦場に出すことも出来ないのですから。
死の影のサイズについては常に念頭に置いておきましょう。
集団的蛮行でのドレインの使い所を考える必要があったり、今では珍しいですが時折自分に火力を撃つこともあるといった特殊なプレイングがあるので常に視野を広く持ちましょう。
前述のミシュラのガラクタの使い方。
これで自分のライブラリートップを確認、気に入ったら通りの悪霊でドロー、気に入らなければフェッチやウルヴェンワルドでシャッフルという思案を思い出すような使い方をします。
青の入っていないこのデッキは基本はこれでライブラリー操作していくことになるのでこれを上手く扱えるかどうかが強さに直結しています。
キープ基準
初手に死の影、或いはタルモゴイフがあるかどうかが第1基準、それらが一定以上のサイズに育つかどうかが第2基準です。
例.
致命的な一押し×2、白黒ショック、タルモゴイフ×2、死の影、白黒フェッチ
非常に悩ましい微妙なハンドですが、相手のデッキが分かっていないorクリーチャーデッキだとわかっているなら自分はキープです。
モダンのメタゲームではクリーチャーデッキの方が割合としては多いとされています。
そのためゲーム1でデッキが分かっていない状態でも2ターン目にタルモが3/4で着地できる可能性が高く、クリーチャーが3枚もあるため仮に長期戦化しても戦える予測がつくのでキープ。
最悪死の影を犠牲にしてでもサイズアップできます。
1t,フェッチ起動&プッシュ→2t,タルモ(3/4)という流れが想定しやすいですね。
例.
死の影×2、コジレックの審問、ヴェールのリリアナ、致命的な一押し、赤黒フェッチ、緑黒ショック
こちらも悩ましいハンドですが、自分はマリガンします。
このままだとまともなサイズのクリーチャーを早期に着地させられる可能性が高くないからです。
ハンデスや除去で凌ぐことも出来ますが、ヴェリアナの着地も不確定なためマリガンした方がいいと判断。
実際にキープした場合、死の影×2とヴェリアナの3枚がゲームの前半で死に札になると思います。
ここから死の影を早期に着地させるためには”通りの悪霊を引き、そこからダメージを受けられるカードを引く”或いは”フェッチランドで3点食らう(それでも1/1、しかも良くて3ターン目の着地)”の2パターン位しかありません。
早期決着を目的にしたこのデッキのコンセプトにもあまり合っていないハンドだと思います。
例.
タルモゴイフ、死の影、通りの悪霊、ミシュラのガラクタ、赤黒フェッチ、緑黒フェッチ、思考囲い
こちらは理想的なハンド。
必要なものが全て揃っています。
1ターン目に5点、2ターン目に3点ライフを減らすことが出来、タルモも2ターン目4/5、或いは5/6で着地できるので完璧です。
動きは
1t,ガラクタで自分のトップを確認、要らなければフェッチ後悪霊起動、必要なら悪霊後フェッチ(当然どちらのパターンでもショックイン)→囲いキャスト
2t,フェッチをショックインしてタルモキャスト
といった流れになります。
ガラクタのドローも忘れないように。
この死の影ジャンドは実際に回してみて印象よりもずっと丸いデッキだと感じました。
ジャンドがベースに組み込まれているので(8ハンデスがあるので)どんな相手にもある程度は立ち回れるデッキになっています。
かなり辛いだろうと予想していた対バーンでも、自傷を控えるだけで勝手にライフが適正値に寄っていくと一概に辛いだけではありませんでした。
事前の予想に比べれば遥かに楽だと感じました。(それでも不利なのは変わりませんが)
死の影という尖りに尖ったクリーチャーを中核に添えながら丸さのあるこのデッキ、モダマス2017でのパーツの再録に合わせてあなたも使用してみては?
今回もありがとうございました!
ゴールドフィッシュさんに掲載されていた物を暫く回していたので所感などを。
土地 18枚
森/Forest 1
沼/Swamp 1
踏み鳴らされる地/Stomping Ground 1
血の墓所/Blood Crypt 1
草むした墓/Overgrown Tomb 1
神無き祭殿/Godless Shrine 1
湿地の干潟/Marsh Flats 1
汚染された三角州/Polluted Delta 1
樹木茂る山麓/Wooded Foothills 2
新緑の地下墓地/Verdant Catacombs 4
血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire 4
クリーチャー 13枚
死の影/Death’s Shadow 4
ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager 1
通りの悪霊/Street Wraith 4
タルモゴイフ/Tarmogoyf 4
インスタント 10枚
致命的な一押し/Fatal Push 3
コラガンの命令/Kolaghan’s Command 2
タール火/Tarfire 3
ティムールの激闘/Temur Battle Rage 2
ソーサリー 13枚
コジレックの審問/Inquisition of Kozilek 4
集団的蛮行/Collective Brutality 1
思考囲い/Thoughtseize 4
ウルヴェンワルド横断/Traverse the Ulvenwald 4
アーティファクト 4枚
ミシュラのガラクタ/Mishra’s Bauble 4
プレインズウォーカー 2枚
ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil 2
では個別の解説を。
・死の影
デッキの中核。
1マナ13/13のファイレクシアン・ドレッドノートもびっくりなマナレシオの持ち主。
勿論こんなものが無条件で許される訳もなくデメリットがあります。
それは現在のライフ分-X/-X修正を受けること。
ここがこのカードの肝なんですねえ。
彼の力を最大限引き出すために自分で自分のライフをどんどん削っていくのが死の影デッキの特色。
自傷がメリットとして働くという特異な能力のおかげで彼の入るデッキは普通のデッキと一線を画した回し方をすることになります。
・通りの悪霊
ギタクシア派の調査無き今、代わって採用されたのが彼。
ライフを2点支払うことでサイクリング出来ます。
ライフを削ることで死の影を大きくしながらデッキ圧縮、墓地肥やしが出来る優秀なクリーチャー。
このデッキを回す上で彼とミシュラのガラクタの組み合わせをうまく使う事が命題になっています。詳しくは後ほど。
・ミシュラのガラクタ
タップと自身をコストにプレイヤー一人のライブラリートップを見るスロートリップ付き0マナアーティファクト。
基本的には自分をターゲットに起動します。
相手に使う場合はタイミングを気を付けて。
すぐにドローしたいなら自ターンで、そうでないなら相手ターンのアップキープに起動しましょう。
・タルモゴイフ
言わずと知れたモダンの代表クリーチャー。
墓地にあるカードタイプの種類を参照してサイズが変わるマナレシオお化け。
前述の通りの悪霊、ミシュラのガラクタ等このデッキは墓地が肥えやすいので普通にプレイしているだけで直ぐに3/4以上のサイズになります。
現在モダンに存在するカードタイプは土地、クリーチャー、エンチャント、アーティファクト、インスタント、ソーサリー、部族、プレインズウォーカーの8種。
この内エンチャント以外の7種全てが入っているこのデッキでのタルモのサイズはかなり脅威的。
死の影、タルモゴイフのいずれか1体でも生き残っていれば勝てるのでハンデス、墓地からの回収をしながらこの2体を叩き付け続けるのがこのデッキの基本戦術です。
・コジレックの審問、思考囲い
貫禄の8ハンデス。
これで致命的な一押しや衰微、パスなどの除去を落としてクリーチャーを守ります。
タルモゴイフのサイズアップにも貢献でき、思考囲いに到ってはライフルーズのおかげで死の影まで大きくなります。
唱える呪文がなくてもショックインをするようなこのデッキにとって思考囲いはメリットしか書いていないカード、というわけですね。
・タール火
1マナ2点火力。
稲妻が使えるモダンで何故これを使うのかと言うとタルモゴイフのため。
このカード、世にも珍しいカードタイプ部族を持っているんです。
これが墓地へ行くだけでインスタント・部族の2つ分もタルモがサイズアップするというわけですね。
・コラガンの命令
これも重要なカード。
モード選択系カードで
・2点火力
・ファクト破壊
・墓地からクリーチャー回収
・ハンデス(ただし捨てるカードは相手が選ぶ)
の中から2つを選ぶことが出来ます。
火力はこのデッキで腐ることはまずないでしょう。
ファクト破壊も天敵である罠の橋などにメインから対応することが出来ます。
ハンデスもヴェリアナ、8ハンデスでハンド枚数を減らした後に使えば効果的に相手の手札をボロボロに出来ます。
そして、なんといってもクリーチャー回収。
これで状況に応じてクリーチャーを回収、もう一度キャストするのは非常に強力。
知っての通り、1枚1枚がマスト除去のこのデッキで何度もクリーチャーを出されてしまうのは対戦相手にとってたまったものではありません。(しかもハンデスされながら)
サイズを計算し、タルモと影で大きい方を回収しましょう。
極稀にゴーア族を回収してサイズアップ&トランプル付与で勝利することもありました。
・ティムールの激闘、ゴーア族の暴行者
どちらも2マナのパンプアップ。
ティムールの激闘は二段攻撃付与、獰猛(パワー4以上のクリーチャーをコントロール)を達成すればそれにトランプルも付きます。
これを使う場合はほぼ間違いなく獰猛達成しているのであまり深く考えて使うようなカードではなかったです。
ゴーア族の暴行者は湧血で+4/+4とトランプル付与。
こちらは生物という事もあってコラガンの命令の回収が効いたり、4マナ4/4トランプルとなかなかのサイズ故稀に普通に唱えられたりも。
どちらのカードもトランプルを与えられるのでブロッカーによるチャンプブロックを咎める役割を担っています。
後一つ注意を。
死の影ミラーで相手の死の影にブロックされ、対応でこれらのカードを使う場合にはダメージの割り振りに注意を。
トランプルで、例えば
自分の影がゴーア族のパンプで10/10トランプル(元は6/6)、相手の影が5/5、この時にブロックされて素直に5点を影、残りをプレイヤーに割り振るとライフが減ったことにより相手の死の影がサイズアップし生き延びます。
なのでこういう場合の割り振りはキチンと計算しましょう。(この場合は影8点、プレイヤー2点)
勿論ティムールの激闘の場合も同じです。
・ヴェールのリリアナ
モダン最強PWと名高い3マナPW。
初期忠誠度は3。
+1はお互い1ディスカード。
ジャンドお得意のトップデッキ対決に持ち込むことが可能。
ついでにタルモのサイズも上げることも出来ます。
-2は布告除去。
致命的な一押しや火力除去、集団的蛮行で捌けないタシグル等のクリーチャーはこれで除去しましょう。
-6は相手のパーマネントを2つに分けて相手にどちらかを選ばせて墓地へ送らせるという凶悪なもの。
しかし、絶対に落としたい1枚等があっても相手の選択次第で残されてしまうので注意が必要です。
・ウルヴェンワルド横断
1マナのベーシックランドサーチ。
昂揚(自身の墓地に4種類以上のカードタイプが存在)を達成すれば好きなクリーチャー、土地のサーチに変化します。
タルモゴイフとは違い自分の墓地のみの参照にはなりますが、昂揚の達成は容易。
死の影、タルモ、ゴーア族などを状況に応じて持って来ましょう。
デッキの基本的な動きについて。
まずこのデッキは前述の通り”自傷する事”が直接メリットになります。
そのため一般的にモダンで使われるテクニック”エンドにフェッチ起動、ショックランドタップイン”なんてことはしません。
呪文を使う使わないにかかわらず基本的にショックインです。
通りの悪霊、思考囲いも一切躊躇せずにガンガン使いましょう。
何しろライフが12以下にならないと死の影は戦場に出すことも出来ないのですから。
死の影のサイズについては常に念頭に置いておきましょう。
集団的蛮行でのドレインの使い所を考える必要があったり、今では珍しいですが時折自分に火力を撃つこともあるといった特殊なプレイングがあるので常に視野を広く持ちましょう。
前述のミシュラのガラクタの使い方。
これで自分のライブラリートップを確認、気に入ったら通りの悪霊でドロー、気に入らなければフェッチやウルヴェンワルドでシャッフルという思案を思い出すような使い方をします。
青の入っていないこのデッキは基本はこれでライブラリー操作していくことになるのでこれを上手く扱えるかどうかが強さに直結しています。
キープ基準
初手に死の影、或いはタルモゴイフがあるかどうかが第1基準、それらが一定以上のサイズに育つかどうかが第2基準です。
例.
致命的な一押し×2、白黒ショック、タルモゴイフ×2、死の影、白黒フェッチ
非常に悩ましい微妙なハンドですが、相手のデッキが分かっていないorクリーチャーデッキだとわかっているなら自分はキープです。
モダンのメタゲームではクリーチャーデッキの方が割合としては多いとされています。
そのためゲーム1でデッキが分かっていない状態でも2ターン目にタルモが3/4で着地できる可能性が高く、クリーチャーが3枚もあるため仮に長期戦化しても戦える予測がつくのでキープ。
最悪死の影を犠牲にしてでもサイズアップできます。
1t,フェッチ起動&プッシュ→2t,タルモ(3/4)という流れが想定しやすいですね。
例.
死の影×2、コジレックの審問、ヴェールのリリアナ、致命的な一押し、赤黒フェッチ、緑黒ショック
こちらも悩ましいハンドですが、自分はマリガンします。
このままだとまともなサイズのクリーチャーを早期に着地させられる可能性が高くないからです。
ハンデスや除去で凌ぐことも出来ますが、ヴェリアナの着地も不確定なためマリガンした方がいいと判断。
実際にキープした場合、死の影×2とヴェリアナの3枚がゲームの前半で死に札になると思います。
ここから死の影を早期に着地させるためには”通りの悪霊を引き、そこからダメージを受けられるカードを引く”或いは”フェッチランドで3点食らう(それでも1/1、しかも良くて3ターン目の着地)”の2パターン位しかありません。
早期決着を目的にしたこのデッキのコンセプトにもあまり合っていないハンドだと思います。
例.
タルモゴイフ、死の影、通りの悪霊、ミシュラのガラクタ、赤黒フェッチ、緑黒フェッチ、思考囲い
こちらは理想的なハンド。
必要なものが全て揃っています。
1ターン目に5点、2ターン目に3点ライフを減らすことが出来、タルモも2ターン目4/5、或いは5/6で着地できるので完璧です。
動きは
1t,ガラクタで自分のトップを確認、要らなければフェッチ後悪霊起動、必要なら悪霊後フェッチ(当然どちらのパターンでもショックイン)→囲いキャスト
2t,フェッチをショックインしてタルモキャスト
といった流れになります。
ガラクタのドローも忘れないように。
この死の影ジャンドは実際に回してみて印象よりもずっと丸いデッキだと感じました。
ジャンドがベースに組み込まれているので(8ハンデスがあるので)どんな相手にもある程度は立ち回れるデッキになっています。
かなり辛いだろうと予想していた対バーンでも、自傷を控えるだけで勝手にライフが適正値に寄っていくと一概に辛いだけではありませんでした。
事前の予想に比べれば遥かに楽だと感じました。(それでも不利なのは変わりませんが)
死の影という尖りに尖ったクリーチャーを中核に添えながら丸さのあるこのデッキ、モダマス2017でのパーツの再録に合わせてあなたも使用してみては?
今回もありがとうございました!
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